当社は世界中からゴム材料、ゴム機械を輸入していますが、今週は、世界中の材料、機械のサプライヤーからCOVID19(コロナウイルスのことですが、アジアでは、コロナウイルスと言っていますが、欧米ではCOVID19と表現しています)に関するレターが送られてきています。
多くの内容は、 当社は今はシャッドダウンしておらず、会社は動いているが、物流に懸念がある。工場から港までのトラック輸送が相当遅れそうだ。船便、航空便が遅れそうだ。というものです。しかし数日前から、 今は会社が動いているが、今後はどうなるか不明。会社が閉鎖される可能性もあり、わかり次第すぐに発表する という内容に変わってきています。米国、ヨーロッパ、ブラジル、からほぼ同じ内容の連絡がきています。ヨーロッパでは、トラックの運転手が外国(東ヨーロッパ、アフリカ)からの外国人労働者が多く、各国が国境閉鎖は始めると、あわてて外国人労働者が母国に帰ってしまい。トラック運転手が大変不足してしまいました。また船便ですが、中国でコロナウイルスがはやり、中国での海上コンテナーが滞留してしまい、空のコンテナーが中国から、世界各国に戻ってこないので、欧米でコンテナーが不足して荷物が積めなくなっています。また欧米からアジア向けのコンテナー船がキャンセル、欠航がでており(航空便と同じ理由)で、積める船が不足しています。さらにアジア、中国、日本向けの航空便の多くが欠航になっているので、旅客便に積むはずの航空貨物が運べず、貨物専用便が混んでしまっています。
ブタジエン、天然ゴムも今までは、中国向けの出荷が止まり、そのため、中国需要が減り、供給が余るという構図でしたが、先週からは欧米の自動車生産が止まり、そのためタイヤ、ゴム部品の需要が減り、そのため合成ゴム、天然ゴムが余る。特に2-4か月先の先物価格が相場で下がる、6ヵ月先はもうどうなるかわからないので、天然ゴム期先価格は下がり続けているということです。
今週は大阪出張でしたが、飛行機はがらがら、かつ隣に人が座らないように、バラバラに座るという風でした。
相対的にみて、日本のゴム材料、機械に生産、供給、国内物流は、世界から見ると、本当にしっかりしています。コロナウイルスについてもしっかり管理できていると感じます。日本以外がものすごいことになっています。
タイヤ、ゴム部品の需要がこれから減ることが心配です。