先週は、広島県のユーザーに飛行機で出張。羽田空港はガラガラ。特にビジネス客がいない。欠航便もある。機体を小さい機体に変更している。運休して飛ばない機体が羽田空港にかなり留まっている。客もほぼ全員がマスクをしています。機内も飲み物サービスなし。機内誌も置いていない。
さてコロナウイルスの拡大で、ゴム材料のサプライチェーンは大丈夫か?
中国品は、生産は続いているが、中国国内輸送が遅れ気味。ただなんとかなりそうか気配もある。
ヨーロッパ品が今度は心配。当社の取引先(フランス、ドイツ、イタリア)に問い合わせると、製造はいつ通り継続している。大手化学会社は、在宅勤務に切り替わっている。今後輸出、船便、航空便が便数が減り、そのために、輸送の遅れの可能性がでてきた。今は大丈夫ですが、今後が心配。
イタリアのミラノにあるゴム機械会社からのレターによると、生産、営業、業務は通常通り行われている。
但し海外出張に支障がでている。とのこと。意外と、ヨーロッパの会社は生産、出荷は通常通りのようです。
今後どこのサプライチェーンに問題がでるかわからないので、注意しています。なんだか4月ぐらいに国内のゴム製品生産の減産がありそうな気がします。在宅時間が増えれば自動車販売店を訪れる機会も失い、自動車新車販売にも大きな営業があるでしょう。自動車販売が減り、その後自動車生産が減り、ゴム部品の注文量が減り、部品生産量が落ちるでしょう。また住宅関連のゴム部品メーカーは、中国製建築材料の遅れにより、日本でのいろいろな建築の完成が遅れ、そのためゴム部品の注文が遅れるということです。
中国ではゴム材料の需要が今年はコロナウイルスの影響で1ヵ月分ぐらい減りそう。アジアの天然ゴム価格、ブタジエン価格も低迷。原油、ナフサ価格も大幅下落、今のナフサ契約価格、為替で計算すると、5月のナフサ価格はKL当たり3万円未満になる。このままで行くと、7月から合成ゴムは¥30/kg以上さがる。但し5月からは1-3月の平均ナフサ価格UPで合成ゴムは少々上がるはず。
4月以降のゴム原材料購入の予算は、すべてやり直しになるでしょう。
ゴム材料商社からみると、2020年の売上、利益は下がりそうです。