コンサルティング加藤’s EYE

ドイツに出張 ロシア上空を通過

今週はドイツに出張です。ハノーバーで開催されるTIRE TECHNOLOGY CONFERENCE&EXPOに参加です。その前にLEIPZIG(ライプツィヒ)市のUPM社(ブナの木から、リグニンを取り出し、軽量補強フィラー(カーボンブラックの代わりに)を製造)の工場見学に行ってきます。

日本からヨーロッパへの日系、欧州系航空会社はロシアの上空を現在飛べないので、アンカレッジ付近経由か、南回り経由で通常より3~4時間余計に飛行時間がかかります。それが嫌なので、今回はロシア上空を飛べる中国の航空会社を選びました。(ビジネスクラスが日系航空会社の半額だったということもありますが)。北京からフランクフルトまで10時間。まさかウクライナのミサイルがこの飛行機を誤爆しないよう祈りながら乗りました。ドローンではこの高度までは飛べないでしょう。実際にはモスクワの北部を通り、ポーランドの上を飛びました。

この写真はモスクワ北部上空からの写真です。川は凍っているようです。

しかしすぐ近くでウクライナとロシアが実際戦争をしている近くを飛ぶというのは、複雑な思いで、

早く戦争が終結することを願っています。

フランクフルトから特急列車ICEでライプツィヒに3時間。ICE列車は従来線では時速150KMぐらい、新幹線?専用線に入ると時速250KMぐらいで飛ばしていきます。写真の天井のディスプレイに現在位置と時速が表示されます。

ライプツィヒは音楽の街。日曜日なので、空き時間に街を散策、バッハ博物館にいきました。

街の様子が、フランクフルトの街と何か違う。高いビルがない。中心部を離れると、公団アパート風の建物が多い。公共施設の建物が画一的。そうだ。ここは旧東ドイツの場所でした。40年近く前に三菱商事に勤めていた時、よく出張した東側の国、ポーランド、チェコスロバキア、ルーマニアで見たあの建物です。よく見ると、100年以上前の建物はいわゆるドイツ風、50年前の建物は冷戦時代の東側の国のよくある形の建物です。私にとってはこのアパートは懐かしい風景です。どうもアパートの中はリノベーションされているようです。

古いロシア製(チェコ製かも)乗用車がまだ走っていました。タイヤはどこ製?見かけないブランド名でした。

ドイツには風力発電の風車があちこちにあります。丘の上に発電用風車が沢山あります。

ヨーロッパの物価が本当に高い。日本円に直すとさらにもっと高い。昼食も4000円ぐらいします。ホテルで食べたのですが写真のハンバーガーとポテトで日本で4500円。肌感覚、物価水準で考えると1ユーロが100円ぐらいが妥当だと感じるのですが、それが今1ユーロが165円ですから、本当に高い。これでは来日客が日本は何でも安いと感じるでしょう。

もう一つ、フランクフルトでもライプツィヒでもEV車を街で見かけません。ライプツィヒの名所で駐車場のくるまを調べてみましたが、EV車は100台当たり1台以下でした。確かの新車販売では30%ぐらいがEV車らしいのですが、街でぜんぜん見かけません。タクシーも全部ガソリン車かジーゼル車です。駐車場にも充電ステーションを見かけません。アパートの地下駐車場には充電器ステーションがあるそうですが、地上では見かけません。ドイツのゴム関係者に聞くと、ミュンヘンあたりでは、結構EV車が走っているそうですが、ドイツの地方都市、また東ドイツ地域ではEV車はほとんど走っていない。やはり中古車市場での評価がきまっていない。充電ステーションが少なすぎて、かつ充電に30分もかかるのでは、高速道路をよく走るドイツ人にはEV車は向かないのでは、と言っていました。ドイツ政府も方針を修正しています。日本の方がまだEV車を見かけるような気がします。新聞発表と実際とは相当違う気がします。またシェア電動キックボードはフランクフルトではいたるところにあり。