マーケット加藤’s EYE原材料(ゴム製品)

インド大雨出張 インドの合成ゴム価格 安い

インドに出張してきています。子会社の営業会議、経営会議です。
インドの景気減速はすざましい。自動車の販売が40%減、銀行が金を貸さない、会社は支払いを遅らす。 WILL PAY BUT I HAVE NO FUND、支払う意思はあるが、今は金がないが 合言葉になっています。昨年GST(中央消費税みたいなもの)を導入したとたん、今まで不法に税金を払っていなかった会社が払わざるを得なくなり、金が回らなくなったとか。あと半年はだめでしょう。インド子会社も今大変ですがこの困難に立ちむかいましょうということで頑張ります。
今年にモンスーンはひどい。子会社のある町は洪水で空港閉鎖、工場にはいけず、場所を市内に変更して会議を開催。工場は無事であるが、社員が出勤できず、操業停止です。通信状況もひどい。
世界中で景気後退がすすんでいる。米中貿易戦争も影響も。インドもひどいが米国もタイヤ産業で不況の影が。まだいいのは日本だけか?インドのコンベアーベルト会社は米国向けで忙しい。中国品が米国に入れないので、その代わりにインド品が米国へ。
こうなるとゴム原材料が世界中で余り、特にインド市場に流れ込む。EPDMが某社品(韓国)が$2.1/kg。それをサウジ品が$1.6で攻めてくる。NBRも$2を割っている。CRも中国品が$3.5.EPDMの価格がPP価格に近付いてきた。これらは正規品でOFF SPEC品ではない。もちろんいまだけの価格であるが、インドにいると日本国内の価格はなんだろうとおもうこともあり。
サバイバルゲームが始まった気がした。あすはシンガポールに向かう。写真は社内会議でもカレーの仕出し弁当。大雨のムンバイ市内。

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