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ゴム業界のグローバルアライアンス

発表されているゴム部品関係のグローバルアライアンス

世界のタイヤメーカー、グローバルアライアレス相関図はこちら(タイヤビジネス誌提供)

1.横浜ゴム-独コンチネンタル

2001年6月横浜ゴムは、ドイツの大手タイヤメーカーコンチネンタル社と提携し、①日本の自動車新車向けタイヤの販売を両社一本化し、②両社(米国GeneralTire,YokohamaTire、欧州Continental)の世界の生産拠点を活用し、欧州と米国での日本自動車メーカー向けにタイヤを供給③日本でコンチ社のタイヤを横浜ゴムルートで販売(現在ナガセルートのみ)④資材購入での協力との戦略的提携を発表。

2.住友ゴム工業ーGOODYEAR(米) タイヤ

タイヤの生産、技術、販売における世界規模での提携と資本関係。
資材原料の共同購入会社を設立、発注量を増やし、世界規模で、より有利な条件で原料を購入。米国AKRONと神戸に共同購入会社のオフィスあり。

3.東海ゴム工業―ハッチンソン(フランス) 自動車ホース

平成13年3月12日発表東海ゴム工業はかねてから交渉中のフランス ハッチンソングループと世界各地でのゴム自動車ホースの部品供給を目的としたグローバルアライアンスを締結したと発表。ハッチンソン社の自動車用ホースはこちらをご覧ください。
平成12年4月10日発表。自動車用ゴムホース大手の東海ゴム工業とフランスHutchinson社は自動車用ホースで提携し、日産、ルノー向けに共同開発、生産を始める。日産、ルノーグループに日米欧、アジアでのグローバルな供給体制をひくのが目的。Hutchinsonは仏トタルオイルグループの一社で、世界中で約18000人いる会社で売り上げ2800億円(1998年)。自動車用防振ゴム、ホース、ウェザーストリップ等を生産している。平成11年後半より、Hutchinson社は日本で、日産向けのホース納入で提携先をさがしており、ゴムホースを生産している日本の会社に業務提携等を打診してきた。Hutchinson社はフランスルノー社への部品納入が多く、よって日産への取引が多く、技術力のある日本のホースメーカーに興味を示していた。東海ゴム工業とハッチンソン社とは、20年近くの技術交流がある。一方防振ゴムに分野では、ヨーロッパに進出した東海ゴム工業とハッチンソン社が現地で競争するケースが多くなってきており、ハッチンソン社は東海ゴム工業とは、提携せず、防振ゴム分野では、1月末にハッチンソン社とブリヂストン社が提携した。

4.東海ゴム工業―トレルボルグ(スエーデン) 防振ゴム

平成13年3月1日スウェーデンのトレルボルグ社の防振ゴム部門であるトレルボルグ・オ ートモーティブ社と、グローバルな業務提携関係を結ぶことで合意に達し、米国デトロイトで現地時間2月28日に調印式を行ったと1日発表した。防振ゴム世界1、2位企業のグローバル提携として注目される。提携の内容は、世界共通開発車への共同開発対応、相互の生産拠点を生かしたグローバルレベルでの最適な生産・供給体制の推進、グローバルレベルでの自動車技術動向に関する情報交換。具体的には今後詰めていく。東海ゴムの防振ゴム部門売上高は730億円、一方トレルボルグは8億5000万USドル。両社合計で年間約1700億円となる。

5.ブリヂストン――ハッチンソン(フランス) 防振ゴム

平成12年 自動車用防振ゴム大手にブリヂストン(生産はブリヂストンエラステック社)とフランスHutchinsonは自動車用防振ゴムで提携し、共同開発、生産の相互委託を2000年2月より始める。日米欧、アジアの自動車メーカーにグローバルな供給体制をひくのが目的。Hutchinsonは仏トタルオイルグループの一社で、世界中で約18000人いる会社で売り上げ2800億円(1998年)。自動車用防振ゴム、ホース、ウェザーストリップ等を生産している。防振ゴムはPAULASTRA事業部(子会社であるが、Hutchinson社のPAULASTRA事業部でもある)が生産している。

6.フコク―シンプソン(米)、ロード(米) 防振ゴム

フコクーシンプソン
乗用車用防振ゴムについては、米国大手自動車用部品メーカーである、シンプソン社とグルーバル提携し、アジア、北米南米、欧州にて部品を供給している。すでに韓国では合弁会社を運営中。
フコクーロード
乗用車以外の防振ゴムについては、ロード社と提携。ロード・コーポレーションメカニカル製品事業部と防振用金属・ゴム接着製品でライセンスの相互利用を含む技術開発・生産・販売・相互供給に関する業務提携を結んだと平成12年4月28日発表した。業務提携の目的は、世界的な市場と顧客の要求に応えて両者のもつ技術・生産・販売能力を極大化し、協力してマーケットニーズをとらえ両社の発展を図ろうというもの。対象とする市場はトラック・バス用、鉄道用、輸送機械用、農業機械用、一般産業機械用、その他家具用防振ゴムなど特殊用途分野を含む。技術開発は両社が協力して行い、生産・販売はフコクが日本、タイ、インドネシアをロード社が米国、ヨーロッパ、中国、インドを担当する。韓国はフコクが生産、ロード社が販売のみのテリトリー分けとなる。 ロード社は接着剤(商品名ケムロック)をはじめとした化学製品と高付加価値のメカニカル製品をコアビジネスとする企業。フコクでは、自社のトラック・バス、鉄道、一般産業機械用防振ゴムと製品分野が似通っていることから、地域的な生産・販売体制を相互に補完し共同開発を進める。またニッチで商品価値の高い製品市場を開拓していく。主力の自動車以外の特殊分野での売り上げ伸長に寄与すると期待している。
ロード社の99年の年商は4億3000万㌦、従業員2000人、米国に9工場、欧州、豪、インド、中国に計10工場をもつ。(フコクHPより)

7.NOK―フロンデンベルグ(ドイツ) シール材

NOKとFreundenberg社とは資本関係があり、古くから世界規模にてシール材の生産協力をしている。特にNOK社はOリング等のシール材の技術に強く、Freundenberg社はシール材と防振ゴムと担当している。

8.東洋ゴム工業ーミシュラン(仏) 防振ゴム

平成12年4月東洋ゴム工業はフランスのタイヤ大手ミシュランの子会社で自動車防振ゴムメーカーのミシュラン・アンチバイブレーション・システム社と提携し、日産、ルノ-連合に対し、日本は東洋ゴム工業が、フランスではミシュランが自動車防振ゴム供給する。なお、東洋ゴムは鬼怒川ゴム工業の防振ゴム事業部を統合している。これで、日産、ルノー連合に対しては、ブリヂストン-仏ハッチンソン連合と、東洋ゴム(鬼怒川ゴム)-仏ミシュラン連合と、東海ゴム(日本とポーランド工場)と、NOK-Freudenberg(日、独)が防振ゴム供給を検討することになろう。