マーケット加藤’s EYE原材料(ゴム薬品)

コロナウイルスとゴム原材料

まだコロナウイルスの影響がゴム産業界にどう影響がでるか? 2月22日現在、まだコロナウイルスの被害の全容、拡大の規模等、先が見えないので、どこまで影響がでるか見通しませんが、いろいろ考えてみると、

中国からのゴム原材料の供給が止まるか?。湖北省でのゴム原材料メーカーはほとんどない、または代替の工場がある と思われるが、問題は中国の主な港からの積み出しの遅れです。すでに上海港等の港は旧正月明けで開いていますが、人が旧正月後大都市に戻ってきていないため、作業の遅れがでています。但し大連とか離れた港は大丈夫らしい。当分注意しないといけません。

特にゴム薬品が心配です。タイヤメーカーでは半分近くが中国製のゴム促進剤、老化防止剤では?まだ日本在庫があるでしょうが、今中国で生産したものをどうやって日本に運ぶか。物流が停滞すると心配です。

 ブタジエン、天然ゴムの相場価格が下がっています。これは中国のタイヤメーカーの生産がこのコロナウイルスの影響で1ヵ月分ぐらい無くなっています。そのためブタジエンが余り。また天然ゴムの2週間前に暴落しましたがその後半分ぐらいは戻って上昇してきました。せっかく昨年11-12月に、価格がサステナブルな持続生産可能なレベルまで回復してきましたが、これでまた下がってしまいました。

 海外出張がかなりキャンセルになるつつあります。当社では先週1週間だけで、3月のEUへの出張と3月のシンガポールへの出張がキャンセルになりました。日本が汚染国だと見られているのでしょう?

 但し加藤の勝手な予想ですが、日本はそれほでパニックなる事態にはならないのは? それより風評被害で、日本からの海外出張ができなくなる、その他の2次的な被害が心配です。

また中国品のゴム原材料の供給についてさらに見直しが進むのでは?つまり中国品にはいろいろなリスクがある。安いだけで、決めてはいけない。今回はまだ旧正月直前であったので、原材料の供給からみると、ラッキーだった。この期間は仕事が物流が止まることが初めからわかっていた。そのため、その前に日本向けに積み出しをしていた。もしこれが通常の期間であれば、輸入の玉切れが発生していたかもしれない。

2月18日は名古屋で日本ゴム協会東海支部の総合紹介講演会で、SDG’s対応の天然ゴムの話で講演し、ブースに出展しました。ゴム農園までトレーサビリティが確認できるベトナムの天然ゴムのご紹介です。当社のベトナム合弁会社の企画品です。新幹線で移動し18日夕方は東京ゴム薬品商同業会の総会(熱海)に参加。来週は台湾出張です。台湾取引先から、マスクを持ってこい。今台湾ではマスクをしないと地下鉄、新幹線、バス、タクシーに乗ってはいけないとのルール(規則)が始まったとのこと。26日は日本ゴム協会(東京)で第266回ゴム技術シンポジウム、「ゴム及びゴム製品の性能と衛生問題」で、ベトナムの天然ゴム、ラテックスというテーマで1時間講演をしてきます。

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