マーケット加藤’s EYE

天然ゴム 手袋用途が増える、価格も上昇

天然ゴム(特にラテックスグレードのRSS3)の価格が上昇してきている。そもそもコロナウイルスの影響でタイヤ需要が減り、価格が安すぎたのが世界のタイヤの生産が徐々に回復してきている。日本のタイヤ生産の回復は、世界の中では回復が早い方である。またゴム手袋需要が世界で急増してきており、その理由でRSS3の価格が上がってきている。ベトナムでも原料ラテックスは不足気味で、価格があがるのもわかる。上のグラフは加藤事務所予想の2020年の天然ゴムの使用用途予想、自動車防振ゴムには建物免振ゴムも含めている。

2020年8月4日に日本経済新聞電子版に以下のような記事が掲載されており、加藤事務所のコメントも載っている。また同紙8月5日朝刊の商品マーケット面にも天然ゴムの市況について記事があるが、加藤事務所のベトナム合弁会社VRG JAPANのVV THANH会長のコメントも載っている。

8月8日の日本経済新聞に合成ゴムの安値の記事がある。確かに8月から合成ゴムは大幅に下がった。ただ記事に価格書かれている最近のNBR,EPDMの価格は相当大口ユーザー向けの価格で、中堅、小口ユーザーからみると違和感がある価格レベルかもしれない。JSRの続き、日本ゼオンもNBRの値上げを発表した。11月からは合成ゴムの価格は今回8月からの下げ分の40%ぐらいは戻るのではないか?

8/13 RSS3の価格だけがあがっているように見える。ただ上がりすぎの感もあり。