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今ゴム材料が足りない!と、シリコーンゴム端材買取サービス

今週は広島、兵庫にそれぞれ一泊で出張してきました。どこも人が多い。往復の飛行機もかなり満員。13日の伊丹空港から羽田行きは大型機が満席でした。

この2週間 いろいろな材料が不足しているとの声が多くなりました。10月に入り、自動車生産が急速に生産がもどってきて、ゴム材料の注文が殺到してきています。一方ゴム材料メーカー(合成ゴムその他)は新型コロナウイルスの影響で、今まで在庫をかなり絞ってきましたから、あれよあれよと注文に応じて出荷していると、グレードによっては在庫がほとんどない状態になったようです。

あわてて生産計画を組みなおして、不足しそうなグレードを生産始めています。

問題はゴム材料の輸入品にもあります。

当社も加硫促進剤を輸入していますが、グレードによってはぎりぎりの量になり、ご注文をいただいても、分納にて納入をおねがいしているものあります。

一方 天然ゴムも10月のタイ、ベトナムの長雨、台風で、生産が大幅に遅れており、出荷が遅れています。ベトナムの大手天然ゴムメーカーでは現在 新規の注文は一切、お断りしている状況です。すでに契約してもの、長期契約品であっても遅れているぐらいです。

 日本でも汎用品である種類の合成ゴムまでも不足で、出荷制限をしようかとの話も聞こえてきます。さらに米国でも合成ゴム不足が起きています。EPDMは世界中で工場閉鎖が始まり、ここに中国の米国製EPDMの制裁的アンチダンピング税の決定、一方、韓国EPDMのアンチダンピング税が意外に低かったこと 等もあり、世界のEPDMのサプライの流れがどうも少しずつ変わってきていると実感しています。

大手ゴム会社の購買部は たぶんどこも一つや二つは玉切れで大変な案件を抱えているのではないかと思います。ご苦労をお察しいたします。

また最近、当社が行っている、シリコーンゴムのバリ、端材、ゴムの不活性在庫買取サービスが注目を浴びてきています。当社はシリコーン端材を取したあと、インドネシアの工場でシリコーンゴムを分解して、シリコーンゴム、オイルの原料まで戻して、それを中国でシリコーンオイルに再生して、また世の中にでていく。という循環プロセスの一部を担当しています。どんなシリコーンゴムでも分解できるわけでなないので、シリコーンゴムのサンプルをいただいて、こちらで分解できるかどうかチェックしてから、価格を出して、OKであれば、買取となります。これも当社のSDGsの取り組みです。

大混雑の伊丹空港 東京行きの搭乗口、機内は満席でした