加藤’s EYE原材料(ゴム薬品)調達、購買資材

鶴見化学工業が日本乾溜工業からの不溶性硫黄事業を買収すること合意

加藤が社長を務める 鶴見化学工業(粉末硫黄製造メーカー、ゴム用硫黄生産量日本一)が
日本乾溜工業(福岡証券取引所上場会社)より不溶性硫黄事業(商品名 セイミサルファー、セイミOT)http://www.kanryu.co.jp/chemical/iou.html を
12月1日に買収すること(吸収分割を譲受する)を9月22日同社と合意しました。
この不溶性硫黄は不溶性硫黄分が約60%です。四国化成、三新化学工業、EastmanChemical製不溶性硫黄は不溶性成分が90%程度で少々異なります。福岡県北九州市黒崎に工場があり、今後鶴見化学工業の九州工場になる予定です。
 鶴見化学は昭和19年よりゴム用粉末硫黄の生産をしておりますが今回、今後市場拡大が見込まれている不溶性硫黄(特にタイヤ、ベルト用途が多い)もそのポートフォリオに加え、両方のグレードをゴム産業に提供することによりシナジー効果を加藤産商グループとして得たいと考えました。数億円かけての買収ですが、アジアへの不溶性硫黄の拡販を含め頑張っていきたいと存じます。

また加藤産商の販売ルートも使って、より多くのタイヤ、ゴム会社の皆さんが不溶性硫黄のメリット(ブルームせずに多くの硫黄を配合できる)、かつ90%不溶性硫黄成分品にくらべてコストダウンができるメリットを享受していただければと思います。

また今後ゴムリサイクル、サステナブルな材料として注目をあびる再生ゴムには不溶性硫黄を使うことによりブルームを起こさずに、適切な加硫を得ることができます。再生ゴムだけでゴム製品を作る場合にはより多くの硫黄を添加したかったのですが、多量添加でブルームを起こす問題があり、その解決方法として不溶性硫黄を提案していきたいと思います。

 

この件はヨーロッパのゴム関係紙 European Rubber Journal と アジアNo1のゴム関係紙 Rubber Journal Asiaにも掲載されました。以下のとおり。

下の写真は鶴見化学の粗砕硫黄保管庫の様子。これは不溶性硫黄ではありません。