この2ヵ月いろいろな会合がありました。日本ゴム精練工業会年会に参加、 日本ゴム機械懇談会+日本ゴム精練工業会合同会議に参加、日本ゴム協会理事会に参加、日本ゴム協会国際会合タイPIIndustry一行との会合、化学物質評価研究機構+日本ゴム協会の初級ゴム技術研修会閉校式にて挨拶、東北大学大学院での講演、墨東ゴム工業会にて講演。7月下旬には日本ゴム工業会資材関係講演を行います。今週には東京ゴム薬品商同業会幹部会があります。
ゴム原材料の仕事を30年以上やっていると、業界団体のいろいろな役職をやることになります。国際ゴム会議も10年後ごとに日本で開催されますが、2006年、2016年では展示関係の委員をやっており、2026年は広報宣伝委員長をやります。3回もやるひとはなかなかいません。
このところ世界の海上運賃が急騰しています。さらに運賃が上がるだけでなく、予約(スペース)が取れない。積めないという問題が起こっています。
理由は 1)紅海でフーシ派が貨物船を襲い、すでに2隻沈没させました。イスラエル、ガザの戦争の影響ですが、ヨーロッパからアジアへの輸送、東アメリカからアジアへの輸送が、ほとんどがアフリカ喜望峰廻りになりました。これで、輸送期間が2週間延び、燃料もその分使います。
2)パナマ運河(東アメリカからアジア、アジアから南米の船が通ります)の途中で通る湖の水位が下がり、結果パナマ運河を通過できる船に数が半減しました。
3)トランプ氏が大統領になる可能性がかなり上がり、来年トランプ大統領になると、中国からの輸入品にさらに60%特別関税をかけると明言しているので、今のうちに中国から米国に輸入する貨物が急増している。
4)インド経済が好調で、インド向けの貨物がこのところ増えてきた。しかし船が上記1)2)3)の理由で不足しており、運賃が安かったインドに寄る船を減らして、欧米からアジア向けの船を振り向けている。よってインドに向かう船が急に混んできた。
航海日数が増えると、世界で使えるコンテナー船の数は同じなので、航海回数が減ります。月4回航海していた船が月3回になるようなものです。貨物は増え、コンテナー船の航海回数(積めるスペース)が減るので、当然船運賃は上がり、かつ予約がしにくくなります。6月までは余り動きがありませんでしたが、7月から、従来の運賃の2倍から3.5倍ぐらいになりました。すごい上昇です。高騰です。コロナ時にも同じことが起こりましたが、その時と同じことが起こっています。
下の図は24年7月2日現在のアフリカ廻りの貨物船の位置です。これを表示するサイトがあります。スエズ運河を通り紅海からインド洋に抜ける貨物船がほとんどいなくなり、みんなアフリカ喜望峰沖経由になりました。
先週はタイからRETA(RubberElastomerThailandAssociation)のご一行が日本ゴム協会に来られ、ゴム協会との協力関係を確認し、次のステップにと会合を持ちました。下の写真にとおり、PI Industry(InnovationGruop)のDrBanjaが会長です。Banjaさんと加藤産商とは30年間以上のお付き合いになります。
先々週は台湾に出張して小型のニーダー(強力なモーターの特別仕様)とSPM26型の出荷前の試運転でフッ素ゴムの練りをテストしてきました。練りは問題なし。
今週末からインドネシアへの出張です。