この1ヵ月天然ゴムの価格(先限 つまり2020年4月の受け渡し)があがってきています。通常2-5月はウィンタリング期間で、ゴムの木の落葉期で、木からのゴム原料のラテックス発生量が減るため需給がタイトになり価格が上がる時期ですが、それ以上に上がってきている気がします。インドネシアの天然ゴムの木の病気の拡大、タイへの病気の飛び火(まだタイでのダメージは少ないようですが今後が心配です)がその要因か、またまた米中貿易戦争の一部妥協が予想され、相場価格が好感して、上がったか? 下の写真は、みなかぶコモディティーのサイトでRSS3(東京)の価格チャート(先限)を示したものです。4月の受け渡し価格が相場で¥180/kgぐらい、つまり一般ユーザーの買い価格(運賃込み)で¥190/kgぐらいか。関西以西では¥195/kgぐらいになるでしょう。今の11月の受け渡しであれば相場で¥160/kgぐらい、つまり、業界人は今後4月にかけて価格が上がると予想している人が多い。
一方ブタジエンはまた下がり$1000/MTを割った。ブタジエンが余っている。中国での合成ゴムメーカー、タイヤメーカーの買いが弱いということ。
今後の価格動向も気になります。