マーケット加藤’s EYE

メキシコは中国EV車が多かった、東京ゴム薬品商同業会ー日本ゴム精練工業会研修会

2週間ほど前にメキシコに一週間出張してきました。某日系ゴムコンパウンド会社にゴム精練ラインを設置するため、機械の調整と、試運転がメインの仕事でした。台湾ニーダーマリナリー社の技術者とニーダー、ロール、BOMその他機器の試運転をしてきました。いわば現場監督です。作業着、ヘルメット、安全靴で、土曜も含め、毎日機械の点検、不足部品の調達、改造、試運転、手直し、清掃、やることがフルにあり。

メキシコは成田空港から13時間(日本からスケジュール上では直行便で一番長い時間乗るのがメキシコシティ往復便です)。メキシコシティで乗り換えてIrapuato市へ、日系ゴム会社がたくさんあります。メキシコのタコスはよくあるTACOBELLのタコスとは違います。TACOBELLのタコスは米国の料理です。写真のテーブルのあるのが本番のタコスです。

Irapuato市は標高1700mにあり、夜は寒い。日本が暑かったので冬に逆戻りみたいな感じです。

メキシコでは中国のEV車がたくさん販売されており、街を走っています。日本より全然多い。

BYDや、GEELY(吉利)は知っていますが、聞いたことがない名前の中国のEV車の販売店がそこら中にあります。

価格も比較的安めです。確かにデザインがいい。

以下の資料を見ると、中国から自動車の輸出で向け先は一番はロシア(ロシアはウクライナ侵攻の制裁で欧米から自動車を輸入できないので、中国からの輸入に頼っている)ですが、2番目はメキシコです。

なるほどこれならばメキシコで中国EV車が多いのも納得です。

機械の方は無事ゴム精練ラインは試運転が終わり、引き渡しです。これから微調整が始まります。

メキシコから帰国した翌日6月26日には、東京ゴム薬品商同業会と日本ゴム精練工業会の共同研修会があり、主催者として参加しました。

東京地区のゴム薬品を販売している商社(一部はゴム薬品、フィラーを製造している会社も)と 日本のゴム練り会社の研修会です。加藤産商が東京ゴム薬品商同業会この研修会担当ですので、開会にあたりご挨拶をしました。ゴム薬品商社側6社からは、会社紹介とともにサステナブルなゴム材料の紹介があり、また日本ゴム精練工業会からは、ゴム精練工業の現状について説明がありました。24年は練り量が前年より減り、今年も少々回復がむずかしいとのこと。今年は9月に日本ゴム精練工業会ではシャンハイノRubberTechChinaの見学会も予定しているとのこと。研修のあとは、懇親会です。

これは大盛況でした。意見交換、名刺交換、情勢分析といろいろ話が盛り上がったようです。

私は今日は台湾出張です。その話は次回にします。