加藤’s EYE

発散しよう!コロナストレス ゴム商社マンの世界オフショット紀行③~大人のネバーランド・ミラノへ

現在もCOVID-19の第2波で揺れるヨーロッパ。しかし、その感染が拡大する前に訪れたミラノは、まさに大人のネバーランドでした。陽気なイタリアの大人たちに囲まれて出会ったものは何か?早速ゴム商社マンのオフショットをのぞいてみましょう。


2019年7月某日

今回の出張は、イタリアのミラノ。都市の移動は新幹線を利用した。

イタリア鉄道は、旧国鉄トレニタリアの高速鉄道フレッチャロッサ(Frecciarossa)と私鉄のイタロ(italo)が走っている。主要都市の移動は新幹線を利用するのだが、日本の新幹線にくらべてかなり安い。イタリアの人気都市ローマ-ミラノ間を鉄道で移動する場合、所要時間は3時間前後~、運賃は最安で約5,500円~程度だ。しかしながら、その運航の正確さにおいては、やはり日本に軍配があがる。イタリアの新幹線は結構遅れる。10分遅れはなんでもない。この国ではその程度の遅れは定刻扱いになる。

ミラノで取引先を訪問。この訪問した会社はゴム機械や、カレンダーを製造する世界で有名なメーカーである。商談の流れでひょんなことからオーナー(会長)の自宅に招かれた。

行ってみて驚いた。ご自宅の建物の豪華なこと。さらに驚いたのはフェラーリ車の個人ガレージがあり、15台のフェラーリが置いてあったのだ。これはすごい。すべて個人の持ち物。まるでフェラーリ博物館みたいだ。

F1カーも2台あり、このおじさん会長が趣味でレースにも出ているらしい。なんだ、これが自慢したかったのかと招待の意味を知ったが、やはり「フェラーリ」はイタリア人の誇りなのだと改めて思いさらされた。

新幹線といい、ファラーリといい、イタリアの大人はスピードというものに心底魅入られているようだ。普通の車でも高速道路では結構みんな飛ばし散らす。しかも信じられないことに酒を飲んで運転しているので、乗っているこちらがはらはらしてしまう。

イタリア人は総じて陽気だと世界的に風評があるが、このおじさん会長も多分に漏れず典型的なイタリア人だった。そして、自分の欲求に臆することなく、それを陽気にやり遂げることを妨げないイタリアは、まさに大人のネバーランドと言って過言ではないだろう。