加藤’s EYE調達、購買資材

2021年2月13日福島沖地震(ゴムタイヤ業界向け)

2月13日夜発生した福島沖の地震ですが、東北新幹線、常磐自動車が不通になるなど心配なことが起こっています。
ゴム、タイヤ業界への影響は?
ゴム工場ではこの地域、震源地に近くにある工場は藤倉コンポジット(原町工場、小高工場)、右川ゴム製造所(福島工場)、すこし離れてTOYOTIRE(仙台工場), TPRノブカワ(福島工場)、福島ゴム、NOK(福島、二本松)、弘進ゴム、東北ゴム、大塚ポリテック(大越工場)、三福工業(福島工場)となります。また材料から見ると、大内新興化学(原町工場、須賀川工場)が震源地に近い。震源地に近い工場はちょっと心配です。(このブログは これらの工場が被災しているという意味ではありません。震源地に近いというだけです)。仙台港のコンテナ岸壁も心配です。この地区は10から20cmの地面の沈下が報告されています。

2月15日朝の日本経済新聞電子版によると三井化学(千葉市原工場)が地震による停電で設備が停止した。停電は復旧したが、立ち上げに10日から2週間程度かかる見込みとのこと。現在不足している同社のEPDMが心配です。
今回は東北自動車道、国道4号線、6号線が開通しているので、東北地区への原材料の供給や東北から関東地区への原材料の供給については大丈夫でしょう。また各社とも製品在庫があるでしょうから、すぐに供給に支障がでるということはないだろうと思いますが、常にBCP対策が必要だを再認識しました。

なお画面の地図はGoogleMapの2月14日現在の地図です

2月18日現在の情報: 上記の震源地に近いゴム工場、ゴム原材料工場は結果として大きな問題はなかったようです。地震後1日間は片付け、または軽微な被害箇所の修理したようですが、生産には問題はありませんでした。 心配事は三井化学の停止です。あと1-2週間で操業開始、安定運転状態になるでしょうが、この2週間の停止によりEPDMの在庫が減り、その補充遅れが7月でまたは年後半まで影響がでそうです。心配です。海外の日系ゴム工場にリスクがありそうです。