コンサルティング加藤’s EYE原材料(ゴム薬品)

鶴見化学工業 加硫剤硫黄生産

You need to add a widget, row, or prebuilt layout before you’ll see anything here. 🙂

2月後半インドから戻り、次の日から、日鉄九州戸畑工場を見学した後、鶴見化学工業 九州工場と岡山工場で打ち合わせ、生産ラインのチェックに行ってきました。今年の設備投資計画を検討するためです。九州工場は不溶性硫黄、岡山工場は可溶性硫黄をゴム加硫剤用に生産しています。これらの加硫剤硫黄は石油精製で生産される溶けた硫黄を反応させて、固化させて、粉砕してつくりますが、その工程で水を使うため、硫黄ガス+水=硫酸となり、生産設備、建物のすべての部分を腐食させます。特に鉄、銅の部品はすぐにぼろぼろになります。そのため常に、製造設備、建物の補修、時には交換が必要です。反応器も毎年一部は作り変えます。工場によっては硫黄微粉、ガスで、近くにある事務棟の中のパソコン、コピー機は1年で壊れてしまいます。

下の写真は鶴見化学工業九州工場(北九州市黒崎)です。

溶けた原料硫黄を保温して貯蔵するタンクです

反応装置付近ですが、ノウハウがあるので、モザイクをかけています。

タイヤ会社向けはフレコン入りで出荷します。工業用ゴム会社向けは紙袋入りです。

岡山工場では、可溶性硫黄を粉砕して生産しています。粉砕機には不活性ガスを入れて、爆発防止しています。不活性ガス発生装置もメンテナンス費用が毎年かなりかかります。

粉砕機内部の様子(メンテナンス中の様子)、このローラーが回転して硫黄をすり潰していきます。その後 分級器で必要な粒度の硫黄粉末を取り出します。

粉砕機内部にも硫黄が付着しますので清掃することが必要になります。ただ粉砕すればいいというものではなく、清掃、メンテナンスが常に必要な工程です。

初めに溶けた硫黄を数日かけて固化させ、このショベルカーで掘りだし、粗粉砕機に搬入します。

このショベルカーも内部部品がすぐ硫黄をやられてしまう。

今回は新倉敷(水島)で面白いホテルに泊まりました。コンテナ型ホテルです。

海上コンテナーがホテルになっています。1部屋が20フィートコンテナ―です。https://bluequadhotel.com/ 

部屋の中は、普通のビジネスホテル風になっています。冬は壁がちょっと寒い、鉄のコンテナですから。

部屋の幅は2.2m、高さ2.2m、奥行き6mとまさに海上コンテナ20FTです。HighCubeではない。

思わず、天然ゴムなら20.16トン、合成ゴムなら14トン、カーボンブラックなら12トン、ゴム薬品なら9トン、シリカなら4トンぐらいこの部屋に入るだろうなと 考えてしまうのはゴム材料業界人だからでしょうか?