2025年3月4-6日ドイツ Hannover市で開催されたTire Technology Conference & EXPOに参加してきました。成田から北京経由 ロシアの上を飛んでFrankfurt入り、そこからICE列車で2.5時間でHannover着です。現在中国の航空会社に乗らないとロシアの上空を飛べません。このルートがヨーロッパにいく最短経路です。北京から飛行時間は10時間近くです。


フランクフルト空港駅からハノーバーへ、特急で2.5時間


会議の発表テーマはサステナブルな材料と生産 と デジタルIとAIを活かした生産関係が多かったです。またタイヤからの発生する粉末に関する発表も数多くありました。規制のEURO7は28年から規制が実施がほぼ決まりますが、まだまだ試験方法が決まっていません。AIを使ったタイヤ生産、データを常に解析しながらAIで不具合の原因をアドバイスする発表が目新しかったです。3日間の参加料が30万円。ヨーロッパの物価の高さを感ざるを得ません。


さすがに出展はヨーロッパの会社が多いようです。今年は昨年より出展社数、参加者数も2割程度減った感じがします。出展各社も皆さん同じことを言います。やはりヨーロッパは不況で、今年が底だという話もありますが、トランプ大統領がどうでるか次第とも皆さんが言います。

以下、日本の材料、機械、試験機会社のブースを紹介します




ゴーカートに相撲力士が乗っています。何を表現したいのだろう。液状IR、BRとの関係は?



人が多いのはHF MIXING, TROESTER, MESNAC 、BLACKDOUNUTあたり。LG CHEMICAL, SYNTHOSのブースがLANXESS(ARLANXEO)より大きい。勢いがあるというでしょうか?


一日目の夕方に恒例のタイヤ関係での先進技術、人気のアイデア、革新の機械等の表彰式がありました。
今年の R&D分野ブレークスルー賞は 住友ゴム工業のACTIVE TREADが受賞。日本勢がこの種の受賞を獲得するのはすごいことです。こんなことはなかなかない。(ブリヂストンはいろいろ受賞していますが、これを別とすると)


私の今回の出張のもう一つの目的は、日本ゴム協会を代表して、国際ゴム会議2026(IRC2026AICHI)を愛知(名古屋)で開催することをPRすることです。広報宣伝委員長に就任しています。講演者があつまる部屋に日本から手荷物で持ち込んだ大型ポスターを張り、IRC2026の紹介のカタログを会場で160部ぐらい配布、各ブースを回り、出展をお願いしました。


ハノーバー中央駅からメッセ会場まで毎日電車で往復しましたが、車内でみた革製のつり革。これが本当のつり革です。日本はPVC、樹脂製ですが。

その後パリに飛んで、フランスの材料メーカー商社、取引先を訪問。
パリのタクシーは半分ぐらいがトヨタ製の黒いハイブリッド車(カムリ、プリウス、RV4, レクサス)です。市内を動くタクシーには、ハイブリッドが一番いいを考えているのでしょう。ちょっと驚き、パリは意外とEV車が少なく、EV充電スタンドもあまり見かけませんでした。



夕方時間が余ったのでオルセー美術館に行ってきました。そこら中に名画がおかれています。


これからパリからバンコック行きのTG便に乗ります。このままタイに出張です。パリ、シャルルドゴール空港にて。