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天然ゴム EU森林破壊防止規制(EUDR規制) さらに1年延期 26年12月末からの開始へ

2025年9月23日のロイター電によると、EU委員会が EUDR規制(森林破壊防止規制)の開始を2025年12月末から26年12月末に再度1年延期を決めたとの情報がUPされました。 23日現在 まだEU委員会の正式発表はでていないが、たぶん近々発表されるでしょう。

 天然ゴム業界(供給側の世界大手の天然ゴム生産会社、需要家の世界のタイヤ会社)は相当EUDRに関して用意ができていますが、他の業界、パーム、皮と木材業界がまだ準備できていない。さらにこのEUDRで適合品を表す電子ファイルを作成するIT会社がまだ準備できていない。(輸入国の税関で、この電子ファイルの可否を判別できない、その準備ができていないということも考えられます) という理由もありそうです。

 天然ゴム業界(天然ゴム製造会社、 購入するタイヤ、ゴム会社ともに、)は、「また延期か。せっかく時間、人員、費用を使って、やっと準備をしたのに、延期、それも再度の延期。もういい加減にしてくれ。本当に来年末に実施するのか?」と また怒ることになると思います。

先日日本ゴム工業会で講演しましたが、その時にも講演参加者よりEUDRは今後どうなるのかとの質問を受けました。加藤より、「個人的には再度延期になる可能性が50%ぐらいあると考えている」と説明しましたが、全くその通りになってしまいました。