2019年に入り1か月がすぎたが、天然ゴム、ブタジエン(合成ゴム、SBR,BR、EPDM)の国際相場は落ち着いています。現在は天然ゴムは RSS3 シンガポールUS$1.60/kg,ナフサ国内¥40500/KL(現在相場MOPJから計算)、ブタジエン$1200/MTと12月とあまり変化ない。ざっというと2018年春と同じレベルで、18年後半の原油高によるゴム原材料の高騰はもとに戻ったような状況です。今後はとなると、原油次第ですが、天然ゴムRSS3は国内価格は12-1月は期近受け渡しが例外的に高かったがこれも収束するであろうから、今後はRSS3も¥190/kg東京大口渡しぐらいになるでしょう。天然ゴムの産地では、まだ価格が安いのでもう少しなんとかしてほしいとの圧力があります。ただ中国の天然ゴムの買いが消極的なので、今後の米中貿易戦争に行方と中国の景気浮揚策に注目です。EPDMはDowのアジアでの安値攻勢と サウジアラビア製EPDM品の安い価格が気になります。ゴム会社からみると価格が落ち着いてほしいと思います。
ゴム原料の価格は落ち着いて [材料相場、需給]
2019-02-030
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関連情報
2019-03-040
日経新聞記事2月27日
2月27日の日本経済新聞朝刊に天然ゴムの記事があり、加藤事務所のコメントも載りました。取材はだいぶ前だったと思います。記事は下のとおり。天然ゴムの価格がだいぶあがってきました。タイ、インドネシア、マレーシアの政府関係者が集り、輸出量を減らす(具体的には3月上旬の打ち合わせ)ことと各国国内で天然ゴムの消費を増やすということを決めた発表がありました。その発表を受けて、思惑で価格が上がってきています。
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2024-06-030
紀元前に天然ゴムを使った球技があった メキシコに見に行ってきた
1839年にCharlesGoodyear氏によって生ゴムが硫黄と熱で加硫して弾力性のあるゴム製品ができること、いわゆる加硫が発見されてからゴム産業が発展していったことになっていますが、それより2000年以上前に天然ゴムが使われていました。それは球技のゴムボールとして、マヤ文明時代に使われていました。 ということを文献で知って、興味をもっていました。
そこで今回メキシコ出張の休
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