マーケット加藤’s EYE調達、購買資材

当社も在宅勤務体制に、Covid 19 コロナウイルスの影響

3月30日から加藤事務所も基本はほぼ全員在宅勤務体制に移行します。受信FAXをメールで社員に転送したり、リモートで自宅から会社のサーバーにアクセスできるようにしたり、各自に自宅用のPCを手配したり、いろいろとこの数日対応してきました。もっとも社長の加藤は毎日会社にでる予定です。問題なく業務が動いているかフォーローする必要があり、銀行窓口に行く必要もありますから。
 会社の周りには桜がきれいです。
当社は世界各国との取引がありますが、3月28日現在の取引先の様子は(各社によりばらつきがあり、その国の全体の状況を表しているわけではありませんが)
フランス:基本は会社がシャットダウンしています。営業、管理部門は在宅勤務中で、どうしても止められない工場生産部門は最低レベルで動かしています。但し物流が停滞している。トラックがあまり動いていない。出稼ぎ労働者の運転手が母国に帰ってしまったので。
イタリア;数日まで何とか会社が動いていたが、ついに完全シャットダウン。 但しフッ素ゴムメーカーは、特別許可をもらい生産を続けているとのこと。もっとも物流が停滞しており、海上コンテナーの不足。さらに航空便がスペースが大変不足して、かつ航空輸送費が数倍に。
ドイツ;ついに30日から取引先もシャットダウン、3週間ぐらいシャットダウンと予想。
米国;なんとか会社は動いているが(大都市ではないので)、生産の遅れはどうしようもない。

ブラジル:まもなくシャットダウンすることになるだろうと連絡あり
タイ:大都市の会社は閉鎖、中小企業の取引先はなんとか業務を続けているが、遅れ気味
マレーシア―;会社がシャットダウン。在宅で業務を続けているが、生産は停止
フィリピン:取引先は今週からシャットダウン
台湾;営業、管理、生産は続けてている。アジアのなかでは一番ちゃんとしている。しかし日本人入国は14日間隔離なので、機械が完成しても、立ち合い完成検査ができず、問題発生。
中国;取引先の日系会社は動いています。生産を続いています。但しタイヤ工場では生産は相当減っています。まだ半分ぐらいの生産では? 物流はだいぶ回復してきたようです。

インド:会社がシャットダウン中。幹部は在宅勤務中。日本から出張に行けず

ベトナム:会社は動いていますが、日本から出張できず

今後日本でのゴム製品生産が減ることが予想されます。当社の受注量を見ると、4月後半から相当ゴム原材料の動きが減りそうです。4-5月は相当マイナスになります。

天然ゴムの相場価格も、2月後半から急落、3月25日に株価が一時上昇したので、天然ゴム価格も底を打ったが、27日にはまた下がり、今後はもっと下がる可能性もあり、東京商品相場では、期先で¥150/kgを割る可能性もあり。4月の実際の大口販売価格(東京地区)でも¥150/kgレベルにかなり近くなった。

欧州のタイヤメーカーが工場のシャットダウンを次々発表。いまや中国のタイヤ生産は低迷どころではなく、欧州、それにこれから米国、アジアのタイヤ生産が止まりそう。タイヤ工場で通常どおり動いているのは、日本、韓国、台湾だけか?

天然ゴムの生産者、農民はこの価格にじっと我慢しているが、数ヵ月このレベルが続くと、生産に支障がでる。赤字では作っていられないということ。また採算割れで農薬が買えず、またゴムの木の病気がはやる可能性があり。この価格レベルはとても生産持続可能の事業ではなくなる。タイヤ会社はそれを心配している。

日本経済新聞 3月28日(土曜)朝刊の商品マーケット欄には、加藤事務所のコメントが載りました。

著作権の問題により一部を省略

今後のマーケット、実際の生産状況が心配です。