マーケット加藤’s EYE調達、購買資材

社内全員在宅勤務、   航空貨物が大変、日経新聞にコメント

当社は2週間前からほぼ全員在宅勤務、8名が家で仕事をしています。家からユーザーにコンタクト。
商社ですから、毎日10件以上の注文がきていますが、自動的にそれを各自に転送し、そこで処理、また各自が会社のサーバーにリモートでアクセスして、社内処理しています。みんな大変ですが、なんとか処理できています。加藤だけが会社(入り口に防犯カメラにあり)に出社してすべての業務がうまくいっているかモニターしています。
郵便物が毎日届き、国際宅配便もほぼ毎日きます。各自が家で入力したデーターで社内のプリンターより納品書、請求書が印刷されますので、それを封筒にいれて、発送します。これらの理由で会社にだれか一人はいる必要があり、意外とその点がアナログです。
 各自の社員の家には、会社が、パソコンとビジネス用プリンターFAXスキャナー複合機を用意しました。これらがないと仕事になりません。
ソフトのZOOMをつかって社内会議をやり、また台湾機械メーカー、当社担当者、日本のユーザーをZOOM会議で結んで、台湾で完成したゴム機械の、材料練りのテストをしました。確かに台湾に出張して目の前で練るのと違って、100%十分ではありませんが、なんとか機械の出荷前検査もできそうです。

 日本ゴム協会の関東支部幹事会がありましたが、今回はZOOMをつかって15名が参加してWEBで委員会をやりました。意外となんとかなります。日本ゴム協会は5月に年次大会、発表会、総会がありますが、年次大会は成立しましたが、実際の発表は中止、総会はZOOMでやります。6月講習会、7月夏期講座も実施は難しい。

16日午後1時から1時間 日本ゴム協会で加藤が講演者となり、WEB講座(ZOOMをつかっての講演)「コロナウイルスの世界のゴム産業に与える影響」という講演をやります。今日はその原稿を準備しています。聴講ご希望者は日本ゴム協会( 電話03-3401-2957 )に問い合わせてください。

 月曜日にはどうしても打ち合わせが必要で神戸に出張しました。駅の混雑が嫌で羽田から飛行機で神戸往復しました。びっくりしたのは、国内線も便のかなり欠航になっています。写真のとおり。羽田空港ががらがら。さらに国際線ターミナル(3月から第3ターミナルと呼びます)にいたっては、ほとんど人がいない。4月10日の出発便の羽田発国際便のスケジュールを調べると、10日出発予定の142便のうち、131便が欠航、11便しか飛んでいません。92%が欠航です。飛んでいる行先は、台北2便、マニラ、ダラス、ロンドン、シドニー、シカゴ、フランクフルト、シアトル、バンクーバー、シンガポールが1便だけ。当然向こうについても、日本人は入国できないか、全員が14日隔離になっています。

人がいない羽田国際線ターミナルの地下鉄駅
4月10日羽田空港国際線出発16時台のスケジュール

 当社は航空便でゴム材料ゴム薬品を海外に発送しているケースがありますが、今、国際航空貨物が大変なことになっています。積める便がない。これだけ欠航になっていると積める便がないのです。もちろん貨物専用便は飛んでいます。しかし従来より旅客便の下に航空貨物も積んでいましたが、これがなくなってしまいました。航空料金もいつも3倍ぐらいになっています。それでも積めない、運べない場所が今、沢山あります。飛行機が飛んでる行先までまずもっていってそこからトラックで違う国までもっていくとかなんとか方法を考えています。当社のブラジル向けの航空貨物もいつものヨーロッパ経由でできず、台湾/マイアミ経由なんとかサンパウロ向けに積みます。料金は倍以上かかります。アジア地区は日本通運が特別チャーター貨物便を飛ばして対応していくれます。

まだまだ大変さが始まったばかりですが、知恵を使って、がんばります。

日本経済新聞2020年4月7日WEB版に天然ゴムに関する記事で加藤事務所加藤のコメントと、当社のベトナムでの合弁会社VRGJAPANのタン会長のコメントが載っています。そのうちごく一部、当社のコメントの部分は以下のとおり。ここまで価格が下がると、天然ゴム生産の持続可能性が大変心配です。どう考えても採算割れの価格で、今後生産が続けられません。一時的な価格であることを祈っています。

紙面では4月9日朝刊にコメントがあり