今週から国内出張解禁しました。関西の大手タイヤメーカー購買部長に会いに行き、情報交換、さらに広島県の取引先に、夕方広島空港から戻りましたが、大雨の影響で、JRが一部区間不通に、また広島市内から空港までの空港バスが不通に。まだ広島空港はがらがら。欠航便も多く。
7月からの某合成ゴムメーカーからの3か月ごとに合成ゴムの価格変動が提示されました。4-6月のナフサとブタジエン価格に応じたフォーミュラー価格ですが、予想通り、かなりの値下げに。フォーミュラー計算通りとはいえSBR,BRで¥60/kgを超す数字に。もっとも10月からはちょっと値戻しするでしょう。8月からは大手合成ゴムメーカーも価格改定するでしょう。しかしEPDMはどうなるか??
あとはカーボンブラックの8月からの価格改定がどうなるかです。原油価格が下がっていますから。
ブタジエンは下がったまま上がる様子が見えません。中国のタイヤの生産はほぼ回復しましたが、インド、EU、USのブタジエン消費がなかなか戻らず、安い玉がアジアに流れ込んで。
7月8日の日経産業新聞に天然ゴムに関する記事があり、加藤事務所のコメントも載っています。天然ゴムの世界需要は毎年すこしづつ伸びていましたが、2019年は前年割れし、2020年も間違いなくさらに減る。かつて前年割れはリーマンショックの時にありましたが2年つづけての減少はこの30年間記憶にありません。本当に異常です。アジアの天然ゴムメーカーは採算割れのなか、じっと我慢です。但し天然ゴムは不活性在庫という概念がないので、ゴムの木の中と天然ゴム加工所の原料置き場で、じっと天然ゴム原料が眠っています。
7月17日午後に日本ゴム協会関西支部、広島ゴム技術研究会主催で、WEBでの講演2時間を加藤事務所加藤が行います。テーマは「世界各国のゴム事情とゴム関連の最新情報」詳細、申込は日本ゴム協会https://www.srij.or.jp/ の最新行事案内の6月例会講演会(関西支部)にあります。参加料は日本ゴム協会会員は無料、その他の方は¥3000です。世界各国のゴム産業と 新型コロナウイルスによるタイヤゴム産業への影響を解説します。