マーケット加藤’s EYE

新型コロナのワクチン接種が遅い/ゴム材料需給がタイト

あちこちでゴム材料のフォースマジュールが宣言されている。当社世界No1のゴム練り会社HEXPOLの代理店をしているが、米国ではテキサス寒波の影響で、EPDM,SBR,その他合成ゴムとカーボンブラック原料、それにプロセスオイル(特にパラフィンオイル 有名なSunpar2280)が足りない(それにより油添EPDMも不足)、フッ素ゴム、シリコーンゴムも厳しい。そもそも在庫かつかつのところで、テキサス寒波で停電、配管凍結ですから、これは厳しい。

かつ米国ではEPDMは2021年1~3月で各社とも2回の値上げ¥40/kgぐらい上がった。オイルもカーボンブラックの値上げ。ゴム薬品も中国からの輸入品が多いので海上運賃と需給で大幅値上げ。

 米国の取引先と話していると、米国ではどんどんワクチン接種が始まっている。HEXPOLのDirectorも来週接種するという。もちろん予約して順番に接種するのであるが、急いでいる人は、街の接種会場に、夕方行ってキャンセル待ちをしておけば、当日予約していてこれなかった人の分が余るので、その分の接種をうけることができるという。まるで空港でキャンセル待ちをして搭乗するようなものだ。また自分の州が対応が遅いのであれば、隣の州に車で行って、そっちで受ければ早く接種できるという。住民票がない米国らしい話だ。また学校の先生も早く接種できるという。

インドの当社合弁会社の幹部もすでに半分ぐらいの人は接種している。経理部長はすでに2回目を受けたという。幹部の父親母親は老人なので、すでに接種をすましたという。合弁工場のあるグジャラート州やムンバイでは現在またロックダウンになった。生産工場は動かせるが、事務所は閉鎖。町のバス、鉄道が運行停止になった。

取引先があるフランスも再度のロックダウン中。もう一社の合弁会社ベトナムも北部は厳しくコロナの感染を抑えている。南部は問題ないという。

早く新型コロナのワクチン(英語ではVaccineでヴァクチーンと発音、日本語のワクチンはドイツ語のVakzin ワクディンから)が打って、相手国も問題なしとして海外出張に行きたい。