マーケット加藤’s EYE

インド出張再開 マスクをしていない、樹脂マスターバッチ工場

9月2日午後に京都同志社大学において、伝動ベルト技術懇話会で、加藤がゴム材料の現在のマーケットについて講演をしたあと、夜、関西空港からインドに向かい、3日朝にインドChennaiに到着。意外と涼しい。Chennaiに入国すると、だれもマスクをしていない。 聞くと昨年秋より地下鉄、鉄道、航空機機内など公共の場ではマスク着用義務があるが、街や、会社ではマスクをだれもほとんどしていない。今回も社内会議は結局マスクなしになった。

Chennaiには加藤事務所のインド合弁会社本社があり、約3年ぶりの面と向かっての経営会議となった。昨年一昨年の新型コロナでロックダウンになり、売り上げが大幅に減り、赤字になったが、これをどう立て直すかの会議です。2022年になりインド経済が立ち直り、現在はコロナ前に経済、ゴム部品需要が戻ってきている感がある。

3年ぶりにChennai ですが、市内には地下鉄が開通し、人手も戻ってきている。

チェンナイ空港の出口で到着した人を待っている様子、マスクをしていない

そういえば日本を出発した関西空港では免税店がほとんど閉まっていた。改装中ということもあるが、夜は空港でレストランがマクノナルドともう一軒しかやっていない。

免税店がほとんど閉まっている関西空港

乗り継ぎにシンガポール空港に立ち寄ったが、こちらは免税店がいつも通り開いていて活気がある。アジア人はマスクをして、欧米から来た人はマスクをしていない。また中国からの観光客が全くいない。

シンガポール空港内部

Chennai市内は相変わらず交通渋滞とインドらしい運転風景(とても日本人では運転できない、乱雑な運転であるが、事故はその割には起きない)

インドのタクシー

ChennaiからHydrabad経由Vdodaraに国内線で移動。毎度のことですが、220名乗りの国内線は満席でしたが、外見から判断するにインド人以外は私と欧米人1名だけ、アジア人は私しかいない。ここはインド人的にふるまうしかない。ゲートのアナウンスもインド英語なので、よく聞いていないとわからない。

行先が読めない

合弁会社ではいろいろな樹脂コンパウンドを開発中ですが、40%も軽量化したPPコンパウンドがあり、高いが自動車部品の軽量化に役立つ、TATA社のSUV車野バンパーに採用された。下の写真のとおり。今後EV車の軽量化、走行距離を最大化できる。

当社合弁会社INDO JAPAN POLYMERSの軽量PPコンパウンド TESLA向け?
軽量バンパーを採用したTATAのSUV車、バンパー下部の黒い部分に採用された

インドのINDIGO航空はユニーク、地上から移動式スロープをつかって搭乗します。これもコスト削減策か?

日本じゃジェット機にこんな近くまで近寄れない

インドでもゴム材料も昨年は国際相場以上に値上がりになったが、最近は中国国内で余ってきたのか中国品jの安売りがインドに来始めている。EPDMも3年前はARLANXEOや日本品が結構インドで売れていたが、今はサウジ品と韓国LOTTE VERSARIS品がシェアーを占めている。この3年間の間に大きく変わった感がある。インドでもカーボンブラックは高くなっている。原油高とウクライナ戦争の結果である。インドでも再生カーボンブラックがある。結構売れている。その試験結果と特長をきいた。

合弁会社IndoJapanPolymersの樹脂マスターバッチ工場にて、打合せ。 インドでは工場の人手不足はないとのこと。うらやましい。 経済もコロナ前にかなりもどってきた様子。だた樹脂材料はまだ高騰したままで、まだ下がる要素がない。利益率があがるようにPRODUCT MIXを考える。生産増でまた運転資金がいる。

この工場も操業から6年経った。コロナで3年間無駄になったが、これからはアクセルを踏むときだ。

人口が多いということは、樹脂の需要がそれだけある。日本と違って自動車部品用の樹脂の比率が低い。

以下の当社合弁会社の樹脂カラーマスターバッチが採用されている樹脂成形品です。カラーサンプルは1000種に近い。 カラーサンプルの前で、工場長、事業部長といっしょに写真をとる

今晩はVododaraからMumbaiに飛び、深夜便で、MumbaiからマレーシアKualaLumpurへ向かう。

Vadodara 空港で見かけた広告。2年後にこの町に新幹線が走る(工事はかなり進んでいるがMumbai付近は遅れているので3-4年後か?) 日本の東北新幹線車両が当社の合弁工場の近くを走る!