マーケット加藤’s EYE

ヨーロッパの景気がまだ悪い

7月にタイ出張、8月にベトナムと台湾に出張した後、9月8日から12日までドイツのフランクフルトで開催された、自動車補修部品の展示会 AUTOMECHANIKA FRANKFURT2026に参加してきました。AUTOMECHANIKAは、上海、フランクフルト、ドバイで開催される、自動車補修部品、自動車工具、自動車アクセサリーの世界的な大きな展示会です。今年のフランクフルトでは世界80か国から4400社が出展し、参加者数は10万人を超えるといわれている展示会です。会場は12の建物に分かれ、それぞれが2~3階建てですから、非常に広い。全部の出展ブースを見るのに、まる3日間ぐらいかかりました。

出展社に聞くと、今年は参加者が少ない。2日目、3日目こそ展示会参加者がいましたが、4日目、5日目になると、午前中しか人がいない。午後になるとちょっと閑散としていました。修理関係の展示(工具、オイル、塗料)には人が集まっていましたが、自動車部品の方が人がすくない。

4000社を超える出展社のうち、やはり中国の部品メーカーが多い、全体の30%ぐらいでしょうか?インドの出展社が意外と少ない。台湾の部品メーカーは200社ぐらいありました。ゴムコンパウンドのChangHoringRubberが出展していて、COOに会いましたが、今回初めての参加だそうです。韓国も自動車産業の規模の割合にしては出展が少なかったです。ちなみに日本から出展は10社もない。EUの代理店経由販売しているのでしょうが、それにしても少ない。そもそもEUで日本車が余り走っていないので、補修部品があまりいらないのかもしれません。また10万人の来場者がいるのに、日本人がほとんどいない。0.5%以下です。台湾、韓国からも出展しているのに、日本からの部品メーカーがいない。日本は自動車会社販売店経由補修部品を供給しているので、部品会社が自社独自で出展しなくてもいいのかもしれません。

意外なのは、トルコの出展社が多いこと。以下のとおり、自動車部品メーカーが500社もあり、EUではバスの生産台数がトルコがNo1とのこと。

世界には自動車部品メーカーがこんなにたくさんあるのかと少々驚きました。日本では、自動車メーカーの系列があり、独立系の部品メーカーがそれほど沢山あるわけではないと思いますが、これは日本だけの話で、世界をみると、同じような部品(例えば、ブレーキ部品、防振ゴム、スプリング、駆動系部品、ステアリング部品、ゴムホース、ラジエター、電装部品)を作っている独立系の会社が山ほどあります。もちろんモジュール化してなんでも作っているZF社、SCHAEFFLER 社もありますが、多くは独立系のように見えます。また補修部品の販売会社が出展していますので、出展社数が多いのかもしれません。実際には中国製かなと思う部品がたくさんありました。

AUTOMECHANIKA FRANKFURTは2年ごとの開催ですが、どの会社も、出展ブース、展示ディスプレーに相当金がかかっているような展示が多く、補修部品の世界はかなり利益率が高い商売をしているのかな?日本の自動車部品メーカーは、これほど利益を出していないと思いました。

今回は加藤産商が関係する、マレーシアのゴム関係の展示ブースに荷物を置かせてもらいました。マレーシアからも5社ほど出展しており、これはマレーシア政府のゴム輸出促進委員会が応援しています。同時に加藤産商が輸出している補修工具、ジャッキ、圧力計のPRもしてきました。

ゴム部品では、ホース(ラジエターホース、燃料ホース)、防振ゴム、ゴムマット、エンジンガスケットの出展が多かったですが、オイルシールとウェザーストリップの出展がほとんどありませんでした。金属部品の出展が圧倒的に多いのです。EV関係の部品の出展が意外と少ない。これも最近の傾向でしょうか?

EUですから、ロボットをつかった補修点検作業、塗装作業、さらに自動車の故障個所をAIをつかって発見する、タイヤのアライアメントの自動測定、ソフトウェアーをつかった自動点検装置は大手会社では数多く展示されていました。

この自動車補修部品ではAUTOMECHANIKA上海が一番大きく、出展社は6000社以上になります。さすがに中国では巨大市場ですね。

今回は自動車補修部品の展示会でしたが、今年もEUは自動車産業もちょっと景気が悪い。このところずっと悪い。まだまだ景気回復は先かな という感想でした。

最後はフランクフルトの旧市街で、ビールとフランクフルトソーセージ。